江南高校書道部によるパフォーマンス

　釧路江南高校書道部（荒木明郁部長）による書道パフォーマンスが２８日、道立釧路芸術館で開催中の「アートに耳をかたむけて」展会場で行われた。１、２年生部員１１人が「音」から得たインスピレーションをダイナミックなパフォーマンスで書道作品に仕上げた。

　書道パフォーマンスは普段校内の壮行会で披露するのみで、郊外で行うのはおととし、昨年に続いて３回目。新型コロナウイルス感染症対策として観覧者を制限し、この日は約３０人が書道パフォーマンスを鑑賞した。

　書道部員ははかま姿で登場。同展から受けたインスピレーションをもとにした書を、縦２・５㍍、横４㍍の紙に躍動感あふれるパフォーマンスで表現。途中、紙を揺らして音を出すパフォーマンスでは、不思議な動きで観客を魅了。書にした言葉は「音で紡ぐ墨の聲書への想いを筆に乗せて響かせろ『書旋』貴方へ届け私の線」の墨字に、青色で「意ノ化身トナレ」を配した。完成した作品を掲げると観客から拍手が沸き起こった。

　荒木部長は「紙を揺らして音を出す表現は初めての挑戦。新体制でのパフォーマンスで緊張したけど、音を通じて自分たちのメッセージを表現しようとする信念は貫けたと思います」と話していた。

　釧路江南高校校外展２０２３は２９日、書道、美術、写真展が同館フリーアートルームで午前９時３０分～午後４時。アートホールでは午前１１時から演劇部公演、午後２時から吹奏楽部演奏会が開かれる。入場無料。