今年度のスポーツ行政について報告された協議会

　学識経験者やスポーツ団体代表者らでつくる釧路市スポーツ振興協議会（越川茂樹委員長）の今年度第２回会合が２０日、市内で開かれた。釧路市教育委員会は２０２２年度のスポーツ合宿（４～１０月）実績が、過去最多だった１９年度の同期実績を上回ったことを報告した。

　今年度のスポーツ合宿は、来訪数７９団体（前年同期比２９・５％増）、人数２００８人（同３４・７％増）、延べ宿泊数８４３５日（同３４・１％増）に上った。同期間中に最も多かったのは１９年の５９団体１４８４人、延べ宿泊日数８１０７日だったが、いずれの項目も今年度が最多を更新した。釧路でのスポーツ合宿は、新型コロナウイルスの影響で２０年度が３２団体５０１人、延べ宿泊数１８６９日と大きく落ち込んだが、回復基調をみせている。

　競技別で最も多かったのはアイスホッケーの４１団体、次いで陸上の１３団体、野球の１０団体と続く。年明けの１月には第７２回全国高校アイスホッケー選手権大会（インターハイ）が予定されていることから、事前合宿などで今後さらに増えることが見込まれている。

　出席した委員からは、陸上の合宿団体が増えていることに関し、今後の誘致の取り組みについての質問があった。市教委は「屋外競技はコロナを気にせずできるため、釧路の冷涼な気候をアピールしている」と説明。さらに「今後は大きな大会を誘致することで、釧路の夏の涼しい環境を見ていただく機会を増やしていきたい」と意欲を示した。