釧路製作所、宇宙産業の認証取得【釧路】
宇宙産業に本格参入する釧路製作所(釧路市川北町9、羽刕洋社長)は航空宇宙関連の国際認証「JISQ9100」を取得し、審査機関の日本品質保証機構が9日、同社で認証を授与した。
JISQ9100は、航空宇宙・防衛産業分野の品質マネジメント規格で、世界的な部品調達基準として採用されている。同社の認証取得日は11月25日で、道内で6社目、道東では初。
橋(きょう)梁(りょう)など鋼構造物の製作・施工を行う同社は、インターステラテクノロジス(大樹町、IST)が2019年に発射したロケットの架台製作などを手掛けてきたが、新たにロケット本体の精密部品製造に乗り出すため、最新鋭の工作機械を導入。1日付で航空宇宙準備室(田邉篤巳室長)を立ち上げた。
若手中心のメンバーで1年半かけて取得を進めてきたが、同準備室の中川翔主任は「精密加工の技術を習得すれば、大型鋼構造物から小型部品まで対応できる強い釧路製作所になる」と話す。精密部品に関して23年度は試作品製造などで加工技術のスキルアップを図っていく。
羽刕社長は「新たな技術を加えてわれわれが活性化することで地域活性化に貢献したい」と意気込みを語った。
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