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苫小牧民報

10日からイチゴ販売開始 苫小牧の観光農園「大地のトビラ」

知的障害や精神障害などがある人の就労支援の場として、今年5月にオープンした苫小牧市明徳町3の観光農園「大地のトビラ」は10日、イチゴ販売を始める。農園で働く障害者にとってイチゴの収獲シーズンを迎えるのは初めて。来園者に喜んでもらえるよう、一心不乱に作業に打ち込んでいる。

イチゴの販売開始を前に作業に打ち込むスタッフら

 市内の合同会社未来のトビラ(三村雄平代表社員)が運営する農福連携施設。さまざまな人が働き、集い、交流する新たなコミュニティーの場として機能させたい考えだ。昨年末にプレオープン後、約半年間の準備期間を経て今年5月、定員20人の就労支援B型事業所として本格始動した。

 夏にはトマトやスイカなども育て、販売していたがメインはイチゴ。今期は7種類、約9000株を栽培している。品種は淡いピンク色が特徴の「桃薫(とうくん)」や香りが高い「よつぼし」、しっかりとした果肉の「紅ほっぺ」など多彩だ。

 就労支援を受ける障害者は20~50代の男女6人。三村さんは「農業は作業を覚えるのが大変だけど成長の様子をじかに感じられるので、利用者は皆、楽しみながら仕事している」と語る。

 昨年から栽培経験を積むスタッフが中心となって作業に当たったが、思うように育たない苗も。利用者とアイデアを出し合って試行錯誤を重ねた結果、今年も納得のいく、おいしいイチゴを実らせることができたという。

 三村さんによると、プレオープンの昨年は栽培が追い付かず、イチゴ狩りの予約申し込みを100件以上断ったという。「今年は栽培数を増やしたので、昨年よりも多くの人に楽しんでもらえるはず。摘みたてのイチゴを味わってほしい」と呼び掛ける。

 イチゴ狩りは、24日開始。土日のみで要予約。30分間食べ放題で料金は大人2000円、小学生以下1500円(3歳以下無料)。イチゴ販売は原則、毎日午前10時~午後3時に受け付ける。

 予約、問い合わせは未来のトビラ 電話0144(61)7080。

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