秋サケ定置網漁、えりも以東東部で漁獲量減【釧根】
釧路と根室管内の一部を含む、えりも以東東部地区(茶路川─納沙布岬)の秋サケ定置網漁が11月20日で終漁し、漁獲数量は45万2023匹で前年同期比3・3%減となった。全道的には2933万6540匹(20日現在)で同76%増と久しぶりの豊漁に沸いているが、地区別で同地区は唯一前年を下回った。研究機関では、昨年は赤潮の影響で他地区に戻れないサケが漁獲されていた可能性を指摘。資源量自体は増えているとしている。
道総研さけ・ます内水面試験場では、今年の漁獲の主力である4年魚が海に降りた2019年の海水温が高めで、サケの生き残りに適した環境だったことが全道的な豊漁の要因と分析。えりも以東東部地区についても、川に帰ってくるサケは前年の3~6倍で、卜部浩一研究主幹は「全道と同じ傾向で、資源量は増えている」としている。
しかし、東部地区で昨年に比べ漁獲が増えなかった理由について、「昨年は赤潮で西に帰れなかった魚が東部地区で漁獲されたが、今年はそれがないため」と卜部研究主幹は話す。昨年発生した赤潮は、特に十勝川河口周辺で影響が顕著で、西に帰るサケの回遊経路がブロックされたため、相対的に影響が小さかった東部地区にとどまったとみている。それを裏付けるように、昨年の漁獲量はえりも以東東部が前年比27・2%増だったのに対し、西部は同11・5%減、えりも以西は同68%減だった。
なお、釧路管内合計の数量は、釧路十勝海区漁業調整委員会の速報値によると43万4034匹で同17%増、金額は9億6991万円で同13%増。漁協別では浜中が2万8426匹で同39%減、散布が3万4789匹で同12%減、昆布森が8万3180匹で前年並み、釧路市東部が3万2837匹で同6%減、白糠が25万4802匹で同53%増。
根室海区漁業調整委員会がまとめた根室管内の数量は、20日現在で357万5676匹で同88%増、金額は65億9597万円で同32%増。このうち、えりも以東東部地区は16万7056匹で同11%減だった。
関連記事
ポロトミンタラオータムフェスティバル 秋の味覚とステージ楽しむ 白老
白老町の駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)で14、15両日、キッチンカー10台と出展ブース21店が出店し「ポロトミンタラオータムフェスティバル」が開かれた。2日間で町民ら6200人が来場し、地元...
ブルーインパルス華麗に飛行 空自千歳基地で航空祭
道内最大級の航空イベント「千歳のまちの航空祭」が15日、千歳市の航空自衛隊千歳基地をメイン会場に開かれた。宮城県松島基地の第4航空団所属の第11飛行隊、ブルーインパルス6機の編隊飛行が空を彩り、訪...
「牛とろ丼」笑顔の味 十勝スロウフードで「祭り」【清水】
牛とろフレークで知られる十勝スロウフード(清水町、山本英明社長)の「牛とろ祭り」が16日、清水町御影の本社前で行われた。9月(ギュウ)16日(トロ)の「牛とろの日」に合わせて初開催。先着10...
2人一緒なら無料で飲料 手稲ロータス会が自販機設置【音更】
社会福祉法人手稲ロータス会(宮川学理事長)は13日、音更町内で運営する特別養護老人ホーム「ロータス音更」と介護老人保健施設「あんじゅ音更」で働く職員の福利厚生の一環で、両施設に「社長のおごり自販...
「ウマ娘」に8764人熱狂 競馬場で声優らトークショー【帯広】
ばんえい十勝と、ゲームなどの人気コンテンツ「ウマ娘プリティーダービー」のコラボイベントが14、15の両日、帯広競馬場で開かれ、管内外から集まったファンの熱気に包まれた。声優陣によるトークショ...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
「ぽん・ぽんゆ」プレオープン 日帰り入浴23日までお得【標茶】
2選手が続々と北斗入り アイアンマンジャパンみなみ北海道【北斗】
3秋サケ初水揚げ、不漁受け高値 イナダやブリ多く、登別漁港【登別】
4財源やスケジュールに不満の声 道新幹線乗り入れ、市議会総務委で議論【函館】
512月下旬に開業延期 イトーヨーカドー建物活用の複合施設【函館】
-
1
12月下旬に開業延期 イトーヨーカドー建物活用の複合施設【函館】
218歳店主がカフェ「ガロネ」開業 屈斜路で永谷さん【弟子屈】
3函館市内で毛虫が大量発生 温暖化や夏の暑さが影響か【函館】
4「ぽん・ぽんゆ」プレオープン 日帰り入浴23日までお得【標茶】
5苫小牧ミライフェストに「フルーツジッパー」出演 アーティスト第1弾発表