函館空港到着ロビーで台湾訪問の成果について説明する谷口副市長

　函館－台湾（台北）間の航空直行便再開要請のため台湾を訪れていた、函館市の官民でつくる訪問団が１６日帰函した。函館市の谷口諭副市長は、台湾の航空会社から「スタッフ不足などの課題が解決すれば、来年の春節（１月後半～２月上旬）までにも運航再開したい」と伝えられたことを明かした。

　１４日から３日間の日程で谷口副市長、浜野幸子市議会議長、久保俊幸函館商工会議所会頭、森健二函館国際観光コンベンション協会会長ら計１１人で構成する訪問団が航空会社や旅行会社を訪れたほか、頼清徳台湾副総統とも面談した。

　当初、参加予定だった工藤寿樹市長は新型コロナウイルスに感染したため台湾行きを断念したが、１５日にはリモートにより頼副総統との面談に参加し、同路線の早期再開を要請。頼副総統は「政府としても（早期再開に向けて）航空会社に働きかけていきたい」と約束した。

　谷口副市長は「今後は、国の支援制度を利用して着陸料の減免などを実現し、１日も早い運航再開につなげたい」と語った。