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函館新聞

工藤市長、台湾副総統とリモート会談 航空便再開要請【函館】

 新型コロナウイルス感染による自宅療養を終え、15日に公務に復帰した函館市の工藤寿樹市長は同日午後、台湾の頼清徳副総統とリモートで会談した。コロナ禍で2020年3月から運航中止になっている函館-台湾(台北)間の航空便再開を要請する工藤市長に対し、頼副総統は「一日も早く再開できるように、航空会社に働きかけていきたい」と応じた。

 函館の官民で組織する訪問団が14日から3日間の予定で台湾を訪問中。工藤市長も参加予定だったが、8日にコロナ感染が判明したため、訪問を取りやめた。リモート対談は、台湾側から提案があり、約45分間行われた。

 工藤市長は「18年度の外国人宿泊者数55万人のうち、台湾人観光客が約26万人と半数近くを占めていた」と説明。コロナの水際対策が緩和されたことを受け、「函館空港への直行便が一日も早く再開し、台湾の観光客を迎えることができる日を心から願っている」と伝えた。頼副総統は「交流関係を維持するためにも重要な路線。政府としても運航再開を積極的に航空会社に働きかけていきたい」と話した。

 工藤市長は会談後、函館新聞の取材に対し、「まだ新千歳空港への台湾便が再開していないため、函館便はまだ時間がかかると思う。頼副総統から力強い言葉をいただいたので、今は受け入れ準備を整えていきたい」と語った。

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