釧根管内の沿岸市町が参加した会議

　釧路開発建設部は９日、第１回釧路・根室地方日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震津波避難対策推進会議を、釧路市内の釧路地方合同庁舎で開いた。両海溝沿いの地震対策特別措置法に基づき、釧根管内の各市町が津波避難対策緊急事業計画を作成するに当たって、計画熟度や作成時期に大きな差異が生じないよう、振興局や気象台などと連携して支援する。

　会議には、同特措法改正で「津波避難対策特別強化地域」に指定された釧路、根室管内の９市町や関係機関の担当者が、会場とウェブで参加。津波警報や法律改正、事業計画などについて説明した後、各市町の取り組み状況を紹介した。意見交換では、どういった施設が補助対象になるかなどの質問が市町側から出された。

　同部の大野崇次長は「北海道に住む私たちにとって、積雪寒冷地という最もシビアな環境での課題に正面から取り組まなければならない。知見を共有し、地域全体の防災力を向上したい」と話した。