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函館新聞

子どもの学び場再開へ 高龍寺で函館てらこや準備【函館】

レクリエーションを体験し、流れを確認する学生ら

 函館市内の寺院で食を通じ子どもに学びの場を提供する「函館てらこや」(大野誠二代表)は今月、月1回開いてきた「月てらこや」の活動を約2年半ぶりに再開する。新型コロナウイルスの影響で2020年2月の開催を最後に中止していた。学生と社会人メンバーがこれまで続けてきた取り組みの流れを確認し、子どもを迎える準備を進めた。

 「月てらこや」は、梁川町の高龍寺梁川法務所を会場に17年5月から毎月開催。市内の大学生が毎回テーマを決めてレクリエーションや食事を通じ子どもと触れ合う。コロナの影響で「人々が集まることができず、地域コミュニティの大切さを実感したが、安全を確保できなれば開催は難しい」(大野代表)と中止を決めた。その後、学生たちは農業体験を通じ、野菜作りの苦労や命の大切さを学んできた。

 月てらこやは約2年の空白で当時の活動を知る学生も少なくなったため、10月28日には学生と社会人のメンバーが集まり、活動のタイムテーブルを確認した。実際の月てらこやを追体験して会場でのレクリエーションや調理の流れを振り返った。大野代表(46)は「てらこやは子どもだけなく、学生にとっても学びの場。再開に向け動き出し、地域にとって必要な場所が失われていたと感じた」としみじみ。

 コロナ前から参加する公立はこだて未来大学大学院2年の佐藤研さん(24)は「コロナで、みんなで集まることができずもどかしさがあった。同じご飯を囲んで食べるのは楽しく、再開後も子どもたちに楽しさが伝わる活動にしたい」と話している。

 月てらこやは今月25日午後5時半から、同法務所で開催。コロナ対策のため定員は小学生15人程度に規模を縮小する方針。

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