【中標津】温泉供給設備の改修工事で一部を休業していた中標津保養所温泉旅館（加藤達雄社長、東２０北８）が１日から、１年ぶりに入浴施設の営業を再開する。記念として３日まで生ビールを１杯３００円（通常５００円）、牛乳汁粉を１００円（同３５０円）で提供。タオルや来年のカレンダーなど粗品も用意している。加藤社長（６８）は「長らくお待たせしました。くつろぎに来てください」と呼びかけている。

　同旅館は昨年１１月、井戸のメンテナンス中に地下約４０㍍付近でポンプが引っかかり温泉供給ができない状態となった。それ以降は入浴以外の宿泊と飲食の営業は続け、利用客には周辺の温泉施設の入浴券を配るなどして対応。「近隣の同業者の皆さんには本当にお世話になった」（加藤社長）としている。

　同旅館の宿泊利用は７割がビジネスマンとリピーターの旅行者。早朝からの日帰り温泉は地元客もよく利用する。入浴再開に近所に住む女性（７７）は「ほぼ毎日２０年近く通っているので、なんだかお家に帰ってきたみたい。うれしいです」と話していた。

　日帰り温泉は午前６時３０分から午後９時３０分まで受付。料金は大人（中学生以上）５５０円、小学生以下２００円。問い合わせは０１５３（７２）０３６８へ。

１年ぶりに営業を再開する中標津保養所温泉旅館の入浴サービス