カーテンコールの後に猫の踊りをする青葉小の子どもたち

　登別市教育委員会主催による市内の小学６年生を対象とした舞台芸術等総合支援事業の本公演が２０日、富士町の市民会館で開かれた。ミュージカル「ルドルフとイッパイアッテナ」の公演では、事前に劇団員から指導を受けた地元青葉小学校の児童３７人もカーテンコールの後に歌う場面などもあり、会場を盛り上げた。

　今回は劇団ミュージカルカンパニー・イッツフォーリーズ（東京）が公演した。会場には市内の小学６年生と保護者約４００人が詰めかけた。

　上演作「ルドルフとイッパイアッテナ」は、子どもに人気で、映画化にもなった。飼い主と離ればなれになり、東京に来た黒猫ルドルフが、町のボス猫と共にノラ猫としてたくましく生きていくストーリー。

　劇中の一部に登場する青葉小６年生は、９月に同校でのワークショップで、劇団員から歌や踊りの指導を受けた。さらに、この日に向け動画を見るなど日々練習をしてきた。

　本番の劇中では、餌をもらいに給食のおばさんの所に行きシチューをもらう場面と、カーテンコールの後に歌う「友達がいれば」に出演。練習の成果を保護者らに披露すると、会場は大きな拍手に包まれた。参加した子どもたちは「楽しかった」「緊張した」と振り返っていた。

　同事業は、文化庁で実施。同市では２０１６年度から行っている。