おもてなし再確認、観光ボランティア連絡協が道大会 元気なまち、取り組み必要【室蘭】
道内各地のボランティア団体でつくる北海道観光ボランティア連絡協議会(会長・野村滋室蘭市民観光ボランティアガイド協議会会長)の2022観光ホスピタリティ全道大会inむろらんが6日、室蘭市内で開幕した。初日は中島町のアパホテル室蘭で講演などを開催。各地で活躍する観光ボランティアたちが、おもてなしの重要性を再確認した。
大会には約130人が出席した。野村会長はあいさつで、炭鉄港の日本遺産登録やウポポイ開業など近年の話題に触れて「室蘭はインフラツーリズムに力を入れている。エクスカーションでも体験できるので、魅力を体感してもらいたい」と呼びかけた。ボランティア活動に長年功績のあった、室蘭市民観光ボランティアガイド協議会の宇野孝俊さん、川村哲司さんら8人が表彰された。
基調講演では、むろらん100年建造物保存活用会副代表理事・山田正樹さんが登壇した。室蘭市の人口がピーク時の半分以下になっている現状を示して「2019年度に室蘭を訪れた観光客は140万人。1人当たり1万円消費すると、単純計算で144億円の経済効果になる。観光客を呼び込み、まちを元気にするような取り組みが必要」と説いた。
コロナ禍で、団体よりも個人旅行が増加するとの見通しを示して「トレンドはモノからコト消費へと変化している。室蘭ならではの体験要素が必要になる」と述べた。
アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部長の齊藤基也さん、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長の萱野志朗さんが記念講演した。
きょう7日は、炭鉄港文化財巡りや白鳥大橋主塔登頂クルーズなどのエクスカーションが行われる。
北海道観光ボランティア連絡協議会は、室蘭市民観光ボランティアガイド協議会の結成5周年記念事業の一環として、全道組織結成が呼びかけられて、1992年10月発足。全道大会の室蘭開催は2012年以来4回目。室蘭市開港150年と、道内6都市市制施行100年を記念して行われた。
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