十勝清水コスモスファーム(清水町、安藤智考社長)が、ベル食品(札幌市)とともに規格外の牛肉を使ったレトルトカレー「幸せカレー」を開発した。幸福駅にある「CAFE(カフェ)幸福村」(帯広市幸福町東1線、三浦なおみ社長)で販売しており、これまでに約100食が売れている。

「幸せカレー」をPRする安藤社長(左)と三浦社長
「幸せカレー」は、安藤社長が規格外となった牛を活用するため開発を決めた商品。根底には「規格外の牛の命も社会に還元させたい」との社長の思いがある。病気やけがなどが理由で大きく育つことができない牛が規格外になりやすく、同社で規格外の牛が発生する確率は0.5%ほどという。
「幸せカレー」はベル食品の遠軽工場で2200食を製造。牛2頭分の肉を使用し、通常のレトルトカレーの倍近い50グラムの牛肉を入れた。「1頭の命を最後まで使い切りたい」(安藤社長)と部位は分けず、全ての肉を丸ごと使用。ルーはコクとうま味を重視し、ねっとりと濃厚に仕上げ、辛さは多くの人に食べてもらうため中辛に設定する。
価格は1000円(200グラム)。8月中旬から、幸福駅のCAFE幸福村と同駅の自動販売機のみで販売している。「ただ売るのではなく、牛の命へ思いをはせて食べてほしい」との考えから、他店やインターネットでの販売は行わず、趣旨に賛同した三浦社長に販売を託す。安藤社長は「牛はなりたくて規格外になっているわけではない。温かい気持ちで育て、牛の命を社会に還元したい」としている。
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