スケートボードをもっと身近なスポーツにしたい」と中村さん、大橋さん、佐藤さん（左から）

　【厚岸】旧片無去小中学校（片無去３）体育館に９月、釧根管内初の屋内スケートボード場「カタムサリパーク」が誕生した。町内有志３人が中心となって町に働き掛け、使用を認可された。スケートボードは昨年の東京五輪で正式種目になるなど、注目を集めている競技。３人は「競技人口を増やし、町内外の人でにぎわう施設にしたい」と意気込んでいる。 　開設を働き掛けたのは、町内在住の公務員中村優祐さん（４０）、厚岸漁協に勤務する佐藤翔さん（２８）と大橋直樹さん（３３）。３人とも学生時代からの愛好家だが、釧路市やオホーツク管内など近隣市町まで行かないと専用施設がない上、多くが屋外のため雨天時や冬季の練習場所確保が課題に挙がっていた。

　町では屋外スペースや閉校した別施設も検討し、ランプやバンク、レールなどの障害物を常設できることや耐震性などの面から同校の使用を認可。３人は障害物は手作りするなど準備を重ねてきた。

　開設以来、口コミで評判が広がり、釧路市や中標津町、札幌市など遠方からも利用者が訪れ、連日通う人も多い。３人は体験会を開くなど普及活動にも力を入れる。佐藤さんは「スケートボードは年齢も体力も関係なく、誰もが対等に遊べるのが魅力」と話す。

　中村さんは「競技人口を増やすだけではなく、厚岸を訪れる人が増えるきっかけにもしたい」と期待を込める。

　利用は無料で、時間は平日の午後７時から同９時まで。土、日は要相談。受け付けは町教育委員会スポーツ課０１５３（５２）７７８５へ。