縄文遺跡群巡りに活用を 南茅部地区でグリスロ実証運行【函館】
函館市地域公共交通協議会(事務局・函館市)は南茅部地区で10日、環境にやさしい低速電気自動車を活用した短距離移動サービス「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」の実証運行を開始した。市縄文文化交流センターを拠点とした2コースを設定し、世界文化遺産の大船遺跡と垣ノ島遺跡を訪れる観光客の利便性向上を目指す。
グリスロは時速20キロ未満で公道走行可能な電動車を使った移動サービス。同協議会は8月6日~9月4日まで、高齢化が進み坂道も多い西部地区で初の実証運行を実施。2カ所目となる南茅部地区では、垣ノ島遺跡下バス停から縄文文化交流センター間の片道0・8キロ区間と、垣ノ島遺跡と大船遺跡間の片道約4・8キロ区間をルートに設定。7人乗りのカート型電動車を無料で運行する。
同センターの田中哲郎館長は「バス停からセンターまでは、急こう配の坂が続き徒歩では大変。また路線バスでの両遺跡間の移動は時間帯が限定され不便なので、グリスロのような新たな公共交通が整備されることに期待したい」と話している。
同地域での実証運行は25日まで毎日実施(同センター休館の12日、20日は休止)。午前11時19分~午後4時11分に計8回、同センター前を出発する。問い合わせは同協議会(0138・21・3625)へ。
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