先人の愛郷心などに感謝【浦河】
荻伏地区自治会連合会(岩間俊幸会長)は5日、浦河町荻伏町の旧元浦川児童公園前広場の記念碑前で2022年度荻伏地区開拓記念祭を開催した。荻伏の開拓に尽力した多くの先人の苦労と開拓精神に敬意と感謝を捧げた。
北海道開拓を目的に1882年(明治15年)、故・澤茂吉氏が赤心社開拓事業管理者として約80人の有志とともに元浦川に入植し、現在の荻伏地区を切り拓いた。こうした先人の苦労と開拓民の奮闘をたたえるため、旧荻伏村(1956年に浦河町と合併)の村民らが協力し、35年9月、同公園前広場に開拓記念碑を建立した。
荻伏地区の開拓記念日となるこの日、自治会連合会員、池田拓町長、開拓民の子孫、荻伏地区の小中学校長、地域事業者ら12人が出席し、神事として記念祭を執り行った。1935年(昭和10年)の第1回目の開催から、今年で88回目を迎えた。
はじめに、岩間会長は「故・澤茂吉氏が入植してから140年の歳月が流れた。先人の限りない愛郷心と荻伏の建設にまい進された努力に心から感謝の意を表したい」とあいさつ。そのうえで、「地域の歴史として、次の時代に引き継がなければいけない」と次世代への継承に意欲を示した。
このあと、神事を行い、出席者一人ひとりが玉串を式壇に手向け、未開の土地を開墾した先人たちへ思いをはせた。
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