熱戦開幕。ファンの声援に応えるひがし北海道クレインズ

　アジアリーグアイスホッケー２０２２―２３が３日開幕。釧路を本拠地、道東全域をホームエリアとするひがし北海道クレインズは、釧路アイスアリーナでアニャンハルラ（韓国）を迎え撃った。シーズン到来を待ちかねたファン６８４人が来場、ハッスルプレーする選手たちに熱い視線を送った。

　開幕戦のオープニングは、選手たちがリンク上に整列して、大津晃介主将を先頭にあいさつ、声援に応えた。コロナ禍で苦しんだ昨季からの再起を誓って挑むクレインズは、点の取り合いとなったが、善戦及ばず５―８で敗れた。

　新キャプテンとして今シーズンを迎えた大津選手の祖父母は、サイン入りのユニホームを着てスタンドから勇姿を眺めた。釧路市昭和に住む祖父の清美さん（７５）は「孫の元気な姿に若さをもらっている。スピードあるプレーを見ると、わが孫ながらかっこいいと思う」と表情豊かに語った。

　アイスホッケーに打ち込んでいる釧路市立愛国小３年の安藤琉衣君は「最後まで諦めないでプレーしてほしい」とクレインズの選手たちに熱い思いを寄せた。家族で観戦した釧路市在住の齊藤大貴さん（４４）と瑛心君（１０）は「負けてしまったけど、新戦力の磯谷選手のガッツあふれるプレーを見ることができたし、レベルの高い相手ＧＫのダルトン選手から、あれだけ得点を奪えたのは、今後につながる」と話した。

　開幕戦のオープニングセレモニーで、記念フェースオフを行った蝦名大也釧路市長は「いよいよスタートの日を迎えた。素晴らしい感動と興奮をここ釧路から発信してほしい」と選手たちを激励した。