火起こしや釣り針作り とうや湖縄文まつり【洞爺湖】
第12回とうや湖縄文まつりが18日、洞爺湖町高砂町の入江・高砂貝塚館などで開かれた。釣り針作りなどの体験コーナーやクイズラリーが用意され、町民らが縄文文化の一端に触れていた。
同まつり実行委員会(神馬久夫実行委員長)と町教委の主催。新型コロナウイルス感染拡大防止で2020、21年は中止していた。
今年は入江・高砂貝塚を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されてから27日で1周年を迎えることを記念して3年ぶりに開催した。同貝塚館が昨年7月21日のリニューアルから1周年を迎えるため、会場に選んだ。規模はコロナ禍のため例年よりも縮小した。
会場には、シカの角を材料にした釣り針作りをはじめ、粘土での土偶作り、縄文時代に用いられた編み方の一つアンギン編みのコースター作りや火おこし、釣りなどの体験、高砂貝塚のクイズラリーが用意された。
釣り体験では、子どもたちが水槽に浮かぶ金具が付いた木製の魚や貝を、シカの角でできた釣り針で引っかけて釣り上げた。
武者若菜さん(虻田小3年)は「火おこしは、火がつくように頑張って器具を動かした。釣りは木の魚に付いている金具に釣り針を引っかけるのが楽しかった」と話していた。
神馬実行委員長は「子どもも大人もたくさん来て、楽しんでくれてよかった。洞爺湖にはジオパークと縄文があるので、アピールしていきたい。イベントなどに足を運んでもらい、縄文を通したまちづくりを頑張りたい」と今後を見据えていた。
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