釧之助に並べられる１万円のサンマ

　今年初のサンマ水揚げが１４日に行われ、釧路町内の店舗では１匹１万円で販売された。

　道東沖を北上する魚を狙うサンマ流し網漁で広尾漁協（十勝管内広尾町）の小型船（１０㌧未満）１隻が２・５㌔（２４匹）を漁獲した。サンマは広尾町の漁港に水揚げした後、競りが行われる釧路港副港市場に陸送された。漁業関係者によると、カジキマグロの突きん棒漁で出漁した漁船が白糠沖でサンマを見つけ漁獲したという。サンマ流し網漁は昨年初めて漁獲がゼロとなり、今年は８日の解禁日に出漁した船はなかった。

　副港市場で早朝に行われた競りでは１㌔当たりの単価が税込み６万６９６０円で、２年前の４万１０４０円を上回り過去最高となった。競り落としたのはマルサ笹谷商店（釧路市大楽毛８、笹谷剛社長）で、３匹を直営店「釧之助」（釧路町光和４）で午前１０時から販売したが、１時間ほどで完売した。残り２１匹は東京と札幌に出荷するという。笹谷社長は「鮮度がいいので刺し身やすしで食べてほしい」と話していた。

　サンマ漁は大型の棒受け網漁船が出漁する８月中旬以降本格化する。