３月２６日に開通した茂辺地木古内道路（木古内町内で）

　函館開発建設部は、今年３月２６日に開通した函館・江差自動車道の北斗茂辺地インターチェンジ（ＩＣ）―木古内ＩＣ間（茂辺地木古内道路）と、昨年３月２８日開通の函館新外環状道路（空港道路）の赤川ＩＣ―函館空港ＩＣ間の交通量調査の結果を発表した。両区間の開通で高規格道路の既存区間の交通量が増加し、観光活性化や交通事故減少につながったとしている。

　発表は今月８日。調査によると、茂辺地木古内道路の４月の日平均交通量は約４８００台。並行する国道２２８号の交通量の約６割が茂辺地木古内道路に転換したとみられ、既存の北斗茂辺地ＩＣ―北斗富川ＩＣ間も、開通当初に比べ約１・７倍の同６４００台が通行した。４月２９日～５月５日のゴールデンウィークには、国道２２８号も含めた交通量が昨年４月比で約２割増えた。

　また、函館新外環状道路の昨年の開業区間に含まれる赤川ＩＣ―日吉ＩＣ間の４月の日平均通行量は約１万７８００台で、並行する道道函館上磯線（産業道路）の交通量は開業前から約２割減少。

　また、同区間の近くの昭和団地通では２０１７～２０年に毎年７～９件の人身事故が発生していたが、開通後の発生はわずか１件のみとなるなど、函館開建は「地域住民や通学児童らの安全性向上に効果があった」としている。