乾ドック「すごい空間」 地球岬小6年生、函館どつくを見学【室蘭】
室蘭の基幹産業ものづくりを支える海洋・海事産業の役割を子どもたちに知ってもらう見学会が8日、祝津町の函館どつく室蘭製作所であった。地球岬小学校の6年生39人が船舶を建造・修繕する現場を見学し、開港150年を迎える港の原動力に触れていた。
同社は、同製作所と本社がある函館造船所の2カ所で、大型の貨物船だけで年4、5隻のペースで造る道内有数の造船所。児童は1942年の建造後80年が経過し、今も現役で使われている幅24メートル、長さ199メートル、深さ11メートルある乾ドックを見学。ドックの底まで降りて、200トン級のタグボートの修繕現場の近くまで足を踏み入れ「何だかすごい空間」と声を上げた。
同社の担当者は「皆さんの小学校の体育館ほどの船を造っています」などと、海上輸送を支える仕事について分かりやすく説明した。佐藤煌汰さん(12)、時田遥希さん(11)の2人は「乾ドックはとても広くて驚いた。ここで大きい船が造られていること、海との仕切りが水圧だけで保たれていると聞いてすごいなと思った」と話していた。
7月の「海の月間」行事の一環。室蘭港海の日会、北海道運輸局室蘭運輸支局、北海道海事産業人材確保・育成推進協議会の3者が主催した。コロナ禍のため見学会は3年ぶり。室蘭港内の体験航海は荒天のため中止した。
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