漆喰で壁塗り、ホタテの貝殻使用 中央公民館図書室リニューアル【豊浦】
安心安全、産廃を有効活用
豊浦町教育委員会はこのほど、船見町の中央公民館図書室リニューアルに向け、ホタテの貝殻を使用した漆喰(しっくい)を壁に塗るワークショップを開催した。町民7人が参加し、図書室の装いを新たにする作業に励んだ。
図書室では書庫となっていた第二図書室を作業・勉強・読書スペースとするため、改装が行われていた。町教委は「みんなでつくる図書室」を目指しており、汚れている壁をきれいにするため、町内の大橋ビオピオ農園の大橋三千雄さんを講師に招き、ワークショップを実施した。
大橋さんは、町の地域おこし協力隊第1号として移住。活動中に、ホタテ貝を使った漆喰を思い付き、大岸の地元企業「北海道裕雅」に開発を依頼した。
「ホタテの貝殻を使用した漆喰は、化学物質が入っていないため安心安全。産業廃棄物になるホタテの貝殻を利用できる点も魅力だ」と大橋さん。開発されたホタテ漆喰は、個人住宅を中心に10件以上で活用されており、町地域産業連携拠点施設いちご分校などでも使用されている。
ワークショップ当日は、20キロの漆喰を水で溶かして使用。参加者はこてを使って漆喰を塗り、図書室改装に協力していた。
町内桜から参加した石川直子さんは「漆喰に興味があり参加しました。壁紙を張り替えるより手頃で、味があっていい。私も家でやってみたいです」と話していた。
塗り終わった漆喰は、2~3日程度で乾く。図書室は12日にリニューアルオープンした。
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