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函館新聞

昨年度の渡島の観光客数773万人、コロナ前の6割 桧山は102万人【函館】

 渡島総合振興局と桧山振興局は27日、渡島、桧山管内の2021年度観光入り込み客数を発表した。渡島2市9町の合計は前年比12・5%増の773万人で、現在の調査方法となった2010年度以降で20年度に次いで過去2番目に少なかった。新型コロナウイルス禍以前の19年度に比べても6割の水準で依然厳しさが残る。桧山管内7町は、前年度に続きコロナの影響で同3・1%減の102万人となった。

 渡島の入り込み客数は、前年度から85万8000人増え、「どうみん割」などの宿泊費助成事業や複数回のコロナワクチン接種が進んだこと、縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されたことなどが貢献した。

 道内客は同13・3%増の518万2000人(67・0%)、道外客は同10・8%増の255万6000人(33・0%)で、コロナの影響で近場を選ぶ道内客が好調だった。

 月別にみると、4、5月は「新しい旅のスタイル」や地域限定の宿泊費助成事業の開始で前年を上回った。しかし、8~11月は軒並み減少し、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言の発令が響いた。1~3月はオミクロン株の感染拡大でまん延防止措置が取られたものの、ワクチン接種が進んだことで道内客や近隣の観光客で盛り返した。

 市町別にみると、最も多い函館市が同11・6%増の346万2000人。増加率が大きかったのは松前町の同37・1%増で、松前さくらまつりを開催し、春に集客できたことが要因。北斗市も同20・6%増で、北斗桜回廊の開催で4、5月の入り込み客数が増加した。一方、長万部町は同15・9%減となり、ドライブインの営業自粛で入り込みは振るわなかった。

 渡島の訪日外国人の宿泊客数は同36・6%減の1542人で、国内に入ってくる外国人がおらず、過去最少を更新した。

 渡島総合振興局商工労働観光課の松本伸主幹は「コロナ禍以降、マイクロツーリズム(近場で過ごす旅のスタイル)が主流になり、今後は多少エリアを広くした観光を楽しむ形も考えられる。外国人は直ちに増える可能性は低いが、振興局のインバウンド対応アドバイザー派遣事業などを通じ、受け入れ態勢を整えたい」としている。

 桧山は、前年度から3万3000人減少し、唯一宿泊客が前年度を上回った。

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