食欲をそそられる函館ブリ塩ラーメン（手前）と土産用ラーメン

　一般社団法人ブルーコモンズジャパン（旧はこだて海の教室実行委）は、函館産ブリを使った新メニュー「函館ブリ塩ラーメン」を開発した。トッピングには、ブリ節から作った香り付けのブリ粉やブリチャーシューなど、ブリをふんだんに使い、ブリらしさを表現。店内飲食と土産用の両方あり、今月２５日にデビューする。

　函館で水揚げが急増しているブリの消費拡大と食文化への定着を図るのが狙いで、日本財団（東京）の「海と日本プロジェクト」の一環。２０２０年の函館ブリたれカツ、２１年の函館ブリたれカツバーガーに続くご当地グルメ第三弾で、ブリにはうま味成分のイノシン酸が多く含まれており、ラーメンスープに合うことから開発に至った。

　従来の函館塩ラーメンとブリエキスをかけ合わせたチンタンスープ（濁りのない、透明なスープ）で、トッピングはブリ粉、ブリチャーシュー、長ネギ、ホウレンソウ、のり。麺は出口製麺（函館）に特注し作ったもので、喉越しがいい。

　１０日、函館朝市ひろばで試食会があり、渡島総合振興局や函館市の職員ら１５人が参加。振興局水産課の石毛友里絵さん（２７）は「あっさりした中にも、ブリの風味を感じられる新感覚のラーメン。麺とスープがよくなじんでおり、おいしい」と笑顔を見せた。

　２５日には「函館ブリリアントアクション２０２２キックオフイベント」を函館蔦屋書店で開催。午前１１時からのトークセッション参加者にブリ塩ラーメンを無料で振る舞うほか、土産ラーメン（２６４グラム入り９７２円）の販売と試食を行う。

　また、同法人は函館朝市えきに市場内にブリのアンテナショップ「函館朝市地ブリショップ」を７月１８日にオープン予定。店内でブリ塩ラーメンが飲食でき、土産用も買うことができる。ブリたれカツやブリたれカツバーガーも販売する。

　國分晋吾事務局長（３９）は「ブリを通じ、身近な海洋環境の変化を考えるきっかけにしてほしい」と話している。