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室蘭民報

脱炭素ロードマップ策定、2050年カーボンニュートラル 上田商会【登別】

上田商会が策定した二酸化炭素排出削減のロードマップ(同社提供)

目標設定、取り組み加速

 コンクリート製品製造の上田商会(登別市新川町、上田朗大社長)は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた目標を設定し、二酸化炭素(CO2)排出削減のロードマップを策定した。目標達成に向けて低炭素型コンクリート製品の製造や太陽光発電システムの導入など脱炭素化に向けた取り組みを加速させる。

 ロードマップでは、30年までの「低炭素化フェーズ」と、50年までの「脱炭素化フェーズ」に分けた。「低炭素化フェーズ」では自社の事業活動における取り組みに加え、供給網(サプライチェーン)全体のCO2総排出量を30年までに13年比で46%削減することを目指すとしている。

 目標達成に向けた具体的な取り組みとしては、太陽光発電など高効率な省エネルギー設備の導入のほか、ガスや電気など燃料転換の推進などを進めることで、環境に配慮したコンクリート製造を図る。

 50年までの脱炭素化に向けては「技術革新が不可欠」(同社担当者)として、今後活用が期待される水素を利用した次世代型ボイラーの導入や運輸・物流のEV最適化などの取り組みを見据える。

 上田社長は「ロードマップを描くことで脱炭素化に向けて社内で共通認識を図ることができる」と期待。「低炭素型のコンクリート製品の製造や太陽光発電などの取り組みを通じて、30年までの目標、そして50年までの脱炭素化に向けて一歩一歩取り組みを進めていきたい」と話している。

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