樽前山 夏山シーズン到来 市内外から登山者続々 山岳関係者 「天候の変化に注意を」
苫小牧市と千歳市にまたがる樽前山に、夏山シーズンが到来した。5合目から7合目駐車場までの市道樽前山観光道線(延長2・7キロ)の冬期通行止めが5月30日に解除され最初の土日となった4、5両日は晴天が広がり、絶好の登山日和。早朝から続々と愛好家が訪れ、山頂からの絶景などを楽しんでいた。
7合目まで車で行けて難所も少ない樽前山。4日は最高気温が17・8度と6月中旬並みまで上昇し、家族連れ、友人同士、単独などで思い思いに登山を楽しむ光景が広がった。
午前中には7合目駐車場が満車となる時間帯も発生し、5合目からの市道手前で交通整理が行われていた。
2年ぶりに訪れたという札幌市の会社員木下玲奈さん(32)は「コロナ下で登った樽前山の景色がきれいで、登山にはまった」と笑顔。同行した札幌市の会社員吉田直史さん(41)は「樽前山は初めてだが、(7合目まで)車が多くて驚いた」と話した。
友人らと初登山を満喫した旭川市の会社員、重松百之香さん(27)は「1時間余りで気持ちよく登れ、支笏湖がばっちり見えた。山頂でのおにぎりがおいしかった」と満足そうだった。
5日も最高気温は17・4度まで上昇。登山道は終日、にぎわいを見せ、ツアー客の姿もあった。7合目ヒュッテによると、日中の登山者は先週まで土日でも200人弱だったが、4日は約380人、5日は約460人に上った。
苫小牧山岳会の田中勝宏会長は「比較的登りやすい山で頂上の見晴らしが良く、子どもや初心者、年配の登山者も多い」とした上で「尾根には木々がないため風が吹くとすごい強さとなり、霧が懸かってしまうと方向を見失うリスクも高まる」と強調。「登る際には天候の変化に十分注意を払ってほしい」と呼び掛けている。
関連記事
てしかがコイン実証実験へ デジタル地域通貨、住民や事業者に浸透図る【弟子..
【弟子屈】町商工会(竹森英彦会長)と町は12月16日から、町内の加盟店舗で利用できるデジタル地域通貨「てしかがコイン(仮称)」の実証実験を始める。来年1月15日までの期間中、利用者に最大1万円分...
旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】
新得町の北広牧場(高野淳社長)は、2018年に閉鎖した旧狩勝牧場(新得町西6線)を再生する整備費用を賄うためクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。目標額は300万円で、25年春までの再...
「福を届けます…」に福原 サウンドロゴを公募【帯広】
食品スーパーを運営する福原(帯広市、福原郁治社長)は、自社のコーポレートメッセージ(CM、キャッチフレーズ)のメロディーを募集する。「サウンドロゴコンテスト」と銘打った企画で、11月1日にスター...
帯広美術館 1日再開 屋根など修繕、4カ月休館【帯広】
屋根などの修繕工事のため7月から臨時休館していた道立帯広美術館は、11月1日に再オープンする。川端雄一館長は「4カ月間の休館でご不便をおかけした。11月からの新たな展示の準備も抜かりなく続けて...
差出人は40年前の自分 室蘭商議所、タイムカプセル開封【室蘭】
手紙や資料、状態良好 室蘭商工会議所(中田孔幸会頭)は、創立100周年記念事業の一環で、40年前に埋めたタイムカプセルを発掘、開封した。当時の小学生たちが未来へのメッセージをつづった手紙、商議所...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス