相次ぐ詐欺被害防止へ 道警函本など緊急対策会議【函館】
道内で相次ぐ特殊詐欺被害を受け、道警函館方面本部は5月30日、函館西署で特殊詐欺被害防止緊急対策会議を開いた。管内の金融機関やコンビニエンスストアなどの防犯関係者計23人が出席。同本部、函館中央署、函館西署の生活安全課がさらなる被害発生抑止へ協力を求めた。
同本部によると、今年1月から4月末までの全道の被害状況(暫定値)は、認知件数89件(前年同時期比30件増)、被害金額4億3900万円(同比3億1000万円増)と、いずれも前年より大幅に増加している。
函館方面では「架空料金請求詐欺」と「還付金詐欺」を計7件(同比4件増)認知し、被害額は2900万円。昨年1年間に発生した6件(被害額540万円)をすでに上回り、過去10年間でみても件数は3番目、被害額は2番目の多さとなっている。
会議では、特殊詐欺被害防止策として▽ATM(現金自動預払機)での携帯電話の通話はしない、させない▽コンビニ事業者向けの「声掛けシート」や、詐欺に遭う危険性を診断するチェックリストの活用―などを紹介した。
同本部生活安全課の紺野義広課長は、「客に声をかけやすい職場環境を作り、日常的な声掛け訓練をお願いしたい」とし「詐欺の疑いがある客を見つけたら警察に確実に通報するよう職員に周知してほしい」と強調した。
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