調教場やダートコースで体を慣らす競走馬（３日午前５時半ごろ）

　日本中央競馬会（ＪＲＡ）函館競馬場で１１日に開幕する函館競馬を前に、競走馬の調教が本格化している。２日現在、厩舎（きゅうしゃ）には３３５頭が入っており、早朝から調教場に向かいトレーニングを積んでいる。

　競馬場では、５月１９日に入厩が始まった。調教は馬が運動後に体温が上昇することなどを考慮し、早朝に行う。午前５時ごろから厩舎周辺などを歩き、同５時２５分に馬場内ある調教場が開放されると、ウッドチップコースやダートコースで体を動かし、一頭２０～３０分程度で厩舎に戻る。中には馬を乗り換え再び調教に向かう騎手もおり、３日には今年デビューした七飯町出身の鷲頭虎太（わしずこた）騎手の姿もあった。

　入頭数が最も多くなるのは６月末ごろで、約７００頭になるという。入厩期間は８月２５日まで。７月１３日午前５時半ごろからは公開調教見学を実施。同１７日開催の「函館記念（ＧⅢ）」出場予定馬などを見ることができ、競馬記者による公開調教の見方講座（午前５時半ごろから約３０分）も行う。

　今年の重賞は函館記念のほか、６月１２日に「函館スプリントステークス（ＧⅢ）」、７月１６日に「函館２歳ステークス（ＧⅢ）」。また、同３日は函館市市制施行１００周年記念「巴賞」を実施する。入場はネットでの指定券、入場券を発売（事前予約・抽選制）しているほか、当日現金入場券も発売。詳細はＪＲＡホームページで。