誕生仏に甘茶をかける参拝者

　釈迦の誕生を祝い、子どもたちの健やかな成長を願う伝統行事「花まつり」が５日、室蘭市沢町の證誠寺（飯尾哲也住職）であった。地域住民らが集まり、家族の無病息災に加え、新型コロナウイルスの収束や世界平和を願った。

　花まつりは、釈迦が誕生した際、甘露の雨が降り注いだとの故事にちなんだ行事で１０４回目。

　本堂内に釈迦が生まれた時の姿をかたどった誕生仏が安置され、参拝者が手を合わせ、ひしゃくで甘茶をかけた。子どもの参加は感染防止のため中止した。本堂では記念法話会もあった。

　飯尾住職は「昔から続く大切な行事。コロナ禍に負けず、来年こそはお稚児さんが再び参加できるよう続けていきたい」と話した。