鎧の着付けなど屋外イベントが人気を集めたフェスティバル

　室蘭市陣屋町の民俗資料館（中島博勝館長）は「こどもの日」の５日、鎧（よろい）や兜（かぶと）の試着や、昔ながらの遊び・風習を体験できる恒例のフェスティバルを同館と隣接する史跡・南部藩陣屋跡モロラン陣屋跡で開き、親子連れでにぎわった。

　青空が広がる穏やかな天候に恵まれ、竹馬やこま回し、弓道の体験のほか、居合道演武など屋外の催しが人気を集めた。金属製の輪に棒をあてがいながら転がす輪回しを新たに加えたところ、子どもたちはすぐに感覚をつかんだようで、原っぱの上を自在に移動させて遊んでいた。

　着付け体験は、レプリカの鎧や兜、陣羽織などが用意され、子どもたちはスタッフに着付けてもらうと、ポーズを決めて写真に納まった。りりしい姿に変身した川畑導騎ちゃん（４）は「殿、ご気分はいかかですか」と尋ねられ、「（兜は）重いけど、とてもいい気分」とご満悦だった。

　新型コロナウイルス感染対策のため、せんべい焼きなどの体験メニューは中止した。中島館長は「今ではなかなか体験できない遊びや風習に子どもたちが触れる場として今後も続けていきたい」と話した。