【新ひだか】春らしい陽気が続き、静内御園の市街地にあるエゾヤマザクラが一足早く見ごろを迎えている。二十間道路桜並木もほんのりとピンク色になっており、２、３日で開花する見通しだ。

　今年の桜前線は全国的に例年より早く北上し、函館地方気象台は函館市の五稜郭公園で21日午前にソメイヨシノの開花を宣言。札幌管区気象台も23日午前に札幌市内の開花を発表した。

　御園にあるサクラは、道道から家畜改良センター新冠牧場に通じる甲申坂（こうしんざか）の登り口付近にあり、ほぼ満開のピンク色の花を咲かせている。近くを通った人も車を止めて「きれいに咲いているね」とスマホで写真撮影していた。

　昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止で規模を縮小しながら開催。今年も感染防止のため花のトンネルのイベント広場での各種イベントや物販、龍雲閣の一般公開などを中止、会場での飲食を禁止した桜まつりを実施した。

　桜まつり実行委は「静かに、しっかり感染対策をして、散策を中心にきれいな桜を楽しんでほしい」と密集しない分散した花見を呼び掛けている。

　しずない桜まつりは４月30日～５月５日までの６日間の開催だが、札幌管区気象台の25日現在の週間天気予報によると、高気圧に覆われて晴れる日もあるが、低気圧や湿った空気の影響で曇りの日が多く、気温は平年並みか高い予想となっていることから、開花は早まりそうだ。

静内御園で見ごろを迎えているエゾヤマザクラ＝25日午前＝