11人が看護師目指す【浦河】
浦河赤十字看護専門学校(学校長・大柏秀樹浦河赤十字病院長)は12日、浦河町東町ちのみ1の浦河赤十字病院北館4階体育館で第33回入学式を挙行した。入学試験を突破した11人が看護師を目指して第一歩を踏み出した。
同校は1990年(平成2年)に設立された日高管内唯一の看護師養成校。今年度も道内各地から11人が入学した。管内からは浦河高卒1人、静内高卒1人、えりも高卒1人のほか、社会人で新ひだか町内の病院で勤務していた1人。管外は函館、帯広、釧路などから7人で入学者数は計11人。少子化や新型コロナウイルス感染症などの影響もあるのか、33回を数える入学式で過去最少の入学者数となった。
式では、入学者一人ひとりが名前を呼ばれて紹介されると、大柏学校長が「看護には長い歴史と伝統がある。看護を実践する基礎的能力を身に着けるよう赤十字病院が一丸となって協力していく」と述べたうえで、「看護の知識、技術を習得することは決して容易なことではない。壁にぶつかりくじけそうになることもある。今の気持ちを忘れず、初心にかえれば必ず乗り越えられる。豊かで実りある学校生活にしてほしい」と激励した。
誓いの言葉で入学生代表の下斗米由貴さんは「私は異なる業種での勤務経験があり、その中で、あらゆる場面で看護に触れる機会があった。地域の皆さんと接している中で、看護に興味を抱き、看護師を目指したいと強い意志を持った。たくさんの支えがあり、今スタート地点に立つことができた」と看護の道を志した経緯を述べ、「赤十字看護師を目指すにあたり、人々の尊い命に携わるものとして、人々の心に寄り添い、やさしさの中にも強い信念と覚悟をもった看護師となれるよう精進してく」と決意を表した。
この後、御歌「四方の国」を静聴し、入学生は新たな学校生活のスタートを切った。
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