ノーザンホースパークで余生 有馬記念馬ブラストワンピース
2018年に中央競馬のグランプリ有馬記念(G1)を制し、1月に現役を引退したばかりのブラストワンピース(7歳)が、苫小牧市美沢のノーザンホースパークで余生を送っている。グランプリホースの晩節としては極めて異例だが、これからは練習用の乗馬になる。同パークは15日の夏期営業オープンに合わせ、一般公開を始める予定で、「馬が幸せに過ごしてくれたら」と話している。

スタッフに懐くブラストワンピース
同馬は系列牧場ノーザンファーム(安平町)の生産。18年に牡馬クラシック戦線を沸かせ、暮れの大一番有馬記念を3歳で制覇した。19年に世界最高峰レースの一つ、フランスの凱旋門賞に挑戦するなど、ファンを魅了し続けてきた。
今年1月20日付で競走馬登録を抹消されたが、種牡馬入りをせず、同パークで乗馬になることが決まった。一般客は乗ることはできず、スタッフの練習用に使うといい、すでに去勢手術も行った。
同パークでブラストワンピースは、同じく中央競馬で活躍したカレンミロティック、フォゲッタブルなどと一緒の厩舎(きゅうしゃ)に入った。従業員は「引退したばかりのグランプリホースが来るなんて」と身構えていたが、乗馬運営課の田澤直沙美(まさみ)さん(26)は「風格はあるけど、おとなしい。スタッフの思いを酌み取ろうとしてくれる。そして人懐こい」と笑顔。「ブーちゃん」「ブラピ」とあだ名を付け、他の馬とまったく同じ扱いをしている。
15日から一般公開する予定。厩舎に入れたまま見学してもらうが、同園で販売する餌を柵越しで与えることも可能という。田澤さんは「お客さんに対し、どんな反応をするか確認しながら、徐々に慣らして『お仕事』をしてもらうようにしたい」と期待。将来はサラブレッドガイドなど、より近くに見学できる機会を増やす考えで、「ファンも多く来てくれたら、ブラピもきっと喜んでくれる」と話している。
午前9時~午後5時、入園料(大人800円、小学生400円)のみで見学できる。問い合わせは同パーク 電話0144(58)2116。
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