技術考査に合格した生徒たち

留学生10人を含め

　北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校（室蘭市山手町）の生徒１８人が、調理技術技能評価試験の技術考査に合格した。一般の調理師より調理に必要な知識と技術・技能を持っているとして、高く評価される「専門調理師・調理技能士」の資格取得に必要な試験で、澤田真奈美学校長は「全員が合格できたのはみんなで頑張ったから」とたたえている。

　専門調理師・調理技能士は厚生労働大臣が指定する国家資格。技術考査に合格すると、学科試験が免除され、６年以上の実務経験を経て実技試験を受験できる。合格すると、調理師学校の教員資格が与えられる。

　生徒たちは、卒業試験の一環として試験勉強に取り組んだ。和洋中の調理技術、食品衛生、栄養学などが問われた試験は１月２０日に同校で行われ、ベトナム人留学生１０人を含む１８人全員が合格した。

　卒業後は道内製菓メーカーに就職する小林芽依さん（２０）は「試験勉強は大変だったが、日ごろの成果が発揮できました」。大阪のふぐ料理専門店に就職するベトナム人留学生のグエン・ティゴッグ・ジェップさん（２６）は「日本語の専門用語を覚えることが大変でした。学校でいろんな年齢の友達ができました」と振り返った。

　合格した１８人は全員就職が内定している。澤田学校長は「テークアウト料理の提供を通じてチームワークや成績が上がった。社会に出ても頑張ってほしい」と期待する。同校の卒業式は１５日に行われる。