地元の中高生と落花生生産農家、菓子店が共同で考案した菓子「ドラピー」が27日、芽室町内の菓子店「お菓子のまさおか」(東1ノ2、正岡崇社長)で販売される。商品化に携わった正岡社長は「中高生のアイデアは柔軟で斬新。手頃な価格なのでぜひ足を運んで」とPRしている。
地域の魅力を学ぶ「芽室ジモト大学」の「新商品開発」プログラムの集大成となる取り組み。ドラピーは「どら焼き×ピーナツ」から命名した。正岡社長と、落花生を町の新たな特産品に育てることを目指す生産者でつくる「メムロピーナッツ」の藤井信二代表が協力した。
参加者は昨年10月から計6回、藤井代表の農場で落花生を収穫したり、まさおかの工場を見学したりして、中高生をターゲットにした売れる菓子について議論を重ねてきた。
中高生らのアイデアを基に正岡社長が試作を重ね、生徒に好評だったのが、生クリームとチョコクリームにそれぞれ砕いたピーナツを混ぜ込んだ菓子。購入者に渡す直前に砕いたピーナツを振り掛けることで、食感を生かすなどの工夫を凝らす。
町の冬の一大イベント「氷灯夜2022」で生徒自身が販売する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で氷灯夜が中止となり、まさおかでの店舗販売となった。正岡社長は「長い道のりだったが、思いを形にすることができ、ひとまず安心している」とほっとした表情を見せる。
商品は生クリームとチョコクリーム各50個の計100個を用意し、1個150円。午前9時から販売を始め、売り切れ次第終了する。
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