【新ひだか】静内高校（坪井克彦校長、生徒４６６人）で単位制を導入している同校の地理歴史・公民科の学校設定科目「時事問題研究」を選択する３年生14人が21日、同校体育館で１年生１６２人を対象に４つのプロジェクトの発表を行った。

　発表会は発表を通して表現力の涵養を図り、質疑応答を通して、思考力と分析力、自己肯定力の涵養を図る目的。

　プレゼンテーションは①フェアトレードで国際協力プロジェクト（４人）「地域と大学と協働したフェアトレード商品開発と販売」②地域の魅力を発信する雑誌製作プロジェクト（３人）「食・自然・歴史の３大テーマを中心とした雑誌をつくる」③農業に関わる若者を増やそうプロジェクト（３人）「農業を始めて１年の新規就農者にスポットを当てた動画を製作し、若者農業者を増やす」④Ｙｏｕｎｇ　Ｈｏｒｓｅｍａｎ　Ｐｒｏｊｅｃｔ―馬好きを増やそう（４人）― 「ＳＮＳで馬の魅力を広める」ことをテーマに行われた。

　このうち、地域の魅力を発信する雑誌製作では、欅田裕丈さん、清家海地さん、山田雅衣さんの３人がＡ４判10㌻の雑誌づくりに挑戦。雑誌の作り方を札幌の情報誌製作会社にリモートでレクチャーを受けた後、町内の飲食店や町博物館などを取材。自然・食・歴史に区分した雑誌を完成させた。

　目標は、全国的に新ひだか町を知ってもらうために、地元の人しか知らないような店やスポットを紹介する。雑誌を公共施設などに置いて拡散してほしいと説明した。

　まとめでは、「自分が住んでいる町の魅力を調べているうちに、良さにどんどん気づけた」と発表。質問にも丁寧に答えた。

　３人は「自然が良く、歴史もあり飲食店が多い」「遺跡がたくさんあり、勉強になった」「おいしい物がたくさんあった」などと感想を話していた。

「地域の魅力を発信する雑誌製作」をテーマにプレゼンテーションする静高生