35歳 長寿記録を更新 雌グマ「マケンコ」 のぼりべつクマ牧場
のぼりべつクマ牧場(登別市)の雌グマ「マケンコ」が18日で35歳となり、同牧場で飼育されているエゾヒグマの歴代最高齢を更新した。人間の年齢に当てはめると100歳を超える。飼育員らは「元気に長生きできるようケアしていきたい」と温かく見守っている。
マケンコは1987年1月18日、同牧場で生まれた。1歳から「クマ山ステージ」で自転車や大玉に乗る芸を披露し、来園者を楽しませた。体の衰えにより15歳でステージショーから引退。バックヤードの獣舎で余生を送っている。
同牧場では2021年2月3日までの6年間、雄のロコが最長寿の記録を維持していた。しかし、同4日に34歳15日で死んだため、マケンコが最高齢となった。足腰の衰えで座り続けたり、寝ていたりの老後生活だが、バックヤードで同居する若いクマに負けないほど食欲旺盛という。
現在は冬ごもり期に入っており、消防ホースなどを寝床に利用してゆったりと日々を過ごしてる。
エゾヒグマの寿命は長くて30年ほど。それを超える年齢に達したマケンコについて、飼育員の坂元秀行さんは「まだまだ元気。一日でも長く生きられるようサポートとケアに努めていきたい」と話す。
飼育下にあるエゾヒグマの最高齢としては、14年3月に死んだ円山動物園(札幌市)の雌「栄子」の41歳という記録がある。栄子ものぼりべつクマ牧場で生まれたクマだった。
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