自然災害時の迅速対応【えりも】
【えりも】町と北海道電力、北海道電力ネットワークは11日、町役場で「大規模災害時における相互協力に関する基本協定」を結んだ。
2019年(令和元年)9月に関東地方を襲った台風15号によって、電力設備や道路脇の倒木などで電柱被害を受け、停電の復旧に長時間を要したことを教訓に、町内での災害時の停電復旧の迅速化を図って住民生活の早期安定を目指すのが目的。
この日は、大西正紀町長と松井利顕北海道電力ネットワーク苫小牧支店長が協定書に調印。協定の概要は、町道に倒れた電柱などの除去作業を町に要請できる。災害復旧には、双方が所有する敷地、施設、資材などを提供しあえる。町内での被害状況を速やかに北電に提供して情報を共有できる、など。
締結後のあいさつで、大西町長は「北電では台風や大型低気圧の接近予報時には、あらかじめ発電車を町内に待機させていることに感謝する。しかし、地震とそれに伴う大津波災害は予測しがたく、特に冬期間では電気に依存している暖房への影響が甚大。協定の締結は心強い」と感謝。
松井支店長は「協定の締結で、災害時における町民の安全と安心に一層貢献したい。近年は国内での自然大災害が頻発しているが、協定によって迅速な稼動態勢が前進した」と述べた。
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