コロナ禍の中 決意新たに【えりも】
10日の「成人の日」を前に9日、日高管内7町で成人式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、振り袖や羽織はかまの晴れ着をまとった新成人は、一様にマスクを着用して式に臨み、旧友との再会を喜ぶとともに20歳の門出に決意を新たにした。冬に入り新型コロナ感染者数が全国的に増加し、全国、道内の自治体で中止や延期を決める市町村も多く、開催したところも式典の簡素化、式後の飲食を自粛した。管内7町の成人式出席者は455人で、来賓や保護者の出席を制限する会場もあった。
【えりも】町教委主催の成人式が9日、町福祉センターで行われ、真新しいスーツや羽織袴、振り袖姿の新成人29人がマスクを着けて出席し、仲間との久しぶりの再会を喜び合いながら大人になった自覚を新たにした。同町では昨年は中止して2年ぶりの開催となる。
教育委員と新型コロナウイルス感染拡大予防を考慮して保護者は2人までに制限し、来賓は大西正紀町長と石川昭彦町議会議長のみにした。
式では、新成人一人ひとりが紹介されたあと、国歌斉唱。川上松美町教育長は式辞で「多くの人と交流して視野を広め、自らの考えや職業観をもち、日々の生活を充実させて目標や夢に向かって進んでほしい。社会に関心を持ち、何かの役に立つ人になってほしい」と述べた。
祝辞で大西町長は、井上靖・芥川賞作家のメッセージ「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」を引用しながら、仲間を大切にしながら若さでさまざまな可能性にチャレンジすることを期待。石川議長も、若い力と柔軟で清純な思想と行動力を期待した。
記念品贈呈は、新成人一人ひとりがあらかじめ希望した「漢字一文字」を、日本習字えりも支部の在田ひとみ代表が色紙にしたため、裏面には氏名を記入して贈った。
新成人代表で中村優花さんは「共に歩んだ仲間たち、育ててくれた両親と家族、指導してくれた先生方、暖かく見守ってくれた地域の人たちに感謝し、その恩に報いるため、成人として社会に羽ばたき、たくましく生きます」と決意を述べた。
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