「冬」よちよちペンギン/「夜」キラキラ観覧車 室蘭水族館【室蘭】
初イベントに1500人
市立室蘭水族館(室蘭市祝津町、東忠明館長)の「冬&夜の水族館」が12日、冬季休館中の同館で初めて開かれた。市民ら約1500人が訪れ、普段見ることのない練習風景や演出、企画を堪能し、1日限りの特別営業を楽しんだ。
今季の営業終了は10月10日。延べ約4万6千人の来館者があった。今季は緊急事態宣言での休館が続いたため、特別営業でファンに喜んでもらうため企画した。営業期間中とは一味違う水族館の雰囲気を味わおう-と午前10時の開館と同時に防寒着に身を包んだ親子連れらが詰め掛けた。
同イベントは、昼と夜の2部制で行われた。つぶ焼きでおなじみの「池田」も開店。ツブおでんやみそおでん、豚汁などを販売した。昼の部となる「冬の水族館」(午前10時~午後3時)では、普段は見ることができないトドのあいさつや縄跳びの練習が公開された。
ペンギンの行進には、市マスコットキャラクター「くじらん」も登場。約100メートルの散歩コースをペンギンがよちよち歩く愛くるしい姿と「くじらん」のコラボに来館者は大喜び。カメラやスマートフォンに収めていた。
夜の部「夜の水族館」(午後3時半~6時)は、敷地内に飾り付けた発光ダイオード(LED)が、色とりどりの光できらびやかな空間を演出した。観覧車では、頂上付近から館内を見下ろすとイルミネーションで彩られたクリスマスツリーが出現、市民らを喜ばせた。
ペンギンを楽しみに来館した森川ゆきちゃん(5)は「とってもかわいかった」と笑顔。クラゲが大好きという小林靖子さん(73)は「水族館は市民憩いの場。冬にも見られてうれしい」と満足げ。「維持費の問題もあるけれど、もう少しだけ営業期間を延ばしてほしい」と願っていた。
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