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室蘭民報

ウポポイでサッチェ作り【白老】

チセの前にズラリと並んだサケ

 アイヌ民族の伝統的なサケの保存食「サッチェ(干し魚)」作りが13日、白老町のウポポイの伝統的コタンエリアで始まった。寒風吹くポロト湖畔に約130匹のサケがずらりと並んでいる。

 サッチェ作りはこの時季の風物詩。ウポポイの前身となるアイヌ民族博物館時代から毎年作っている。白老町前浜で取れた雄のサケを塩漬けした後、水洗いして干し、内側を乾燥させるためヨモギの茎を使って腹を開く「腹ぐし」を施した。最後に鳥除けの網をかけて作業終了。来年2月まで寒風にさらした後、アイヌの伝統的住居(チセ)の中につるし、ゴールデンウイークまでいろりの煙でいぶして完成する。

 2回目の作業となったウポポイ体験教育課の新谷裕也さん(30)は「昨年に比べサケが小さいですが、より丁寧に仕上げたのでおいしいサッチェができると思います」と手応えを感じていた。出来上がったサッチェは施設内での料理体験プログラム「ポロトキッチン」で、汁物(オハウ)の食材などに使われる。

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