池田町の十勝ワインの新商品「どうぶつたちのわるだくみ」が10日に発売される。ラベルデザインは十勝毎日新聞で「十勝ひとりぼっち農園 出張編」を連載する漫画家、横山裕二さん(44)=音更町在住=が担当。「動物たちも狙ってしまうくらいおいしい」をコンセプトに、普段ワインを飲まない人も手に取りやすい新商品が完成した。
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所が果汁の凍結を重ね、風味を濃縮させる製法に初めて挑戦。約6000本の限定販売で、同研究所営業課の大渕秀樹総務係長は「香りが高く飲みやすい。製造に時間がかかるため、提供できるのはおそらく今回限り」と話す。
コロナ禍でブドウの消費が落ち込んでいることから、道内の生産者を応援しようと、仁木町(後志管内)のナイヤガラを使用した。余剰作物を使うことでコスト削減にもつなげた。
ラベルには、ナイヤガラにヒグマやエゾシカ、スズメバチなどの野生動物が集まり、「たべちゃおっか」と悪だくみをする様子が描かれている。表面には商品名をあえて入れず、「デザインを楽しめるようにした」と同研究所。
横山さんが十勝ワインのラベルデザインを手掛けるのは2回目で「自分一人ではできないものができた」と喜んでいる。
360ミリリットル、1320円。いけだワイン城のほか、管内の酒類を取り扱う量販店などで販売する。
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