タンチョウ見守り10年 今年はひな2羽成長 ネイチャー研究会 むかわ
野鳥観察や自然保護を行うむかわ町の団体「ネイチャー研究会inむかわ」が、2011年から町内でタンチョウを見守り続けて10年を経過した。今年は初めてひなが2羽育ち、町内にタンチョウが飛来してから成長したひなは8羽になった。関係者は道央圏で唯一タンチョウが存在する地であることを「多くの人に知ってもらいたい」と希望を抱く。
むかわ町でのタンチョウの生息は、11年に道東から2羽が飛来し、鵡川河口で夏を過ごすのを確認したのが始まり。ひなは13、14年に1羽ずつ誕生し、当初は生まれたことを公表せず見守ってきた。しかし15年に1カ月近く育った2羽がカメラマンに追い回されて亡くなったことを受けて、事故の再発を防ごうと、16年に見学者の近づき過ぎを防ぐ「むかわタンチョウ見守り隊」を結成。以降、タンチョウは町内の田んぼを転々としながら繁殖し、ひなは16~20年に1羽ずつ生まれた。19年は亡くなってしまったが、今年は初めて2羽のひなが育った。7月下旬には水田の用水路にひなが落ちる事故が発生したが、隊員や農家、町職員が連携して無事に救出。その後はすくすく成長しているという。
タンチョウの保護、調査などを行う「タンチョウ研究所」(札幌市)の正富欣之所長は「(タンチョウが生息する)釧路湿原のような場所が道央圏には少ないと思われ、繁殖したのは、道央圏でむかわ町が初めて。私たちも教えを頂くような活動をしている」と評価。「これからも改善法を取り入れながら、良い見守り活動を継続してほしい」と期待を寄せる。
同研究会の小山内恵子代表は「住民にも認知され、見守っていただいているからこそ同じ場所で繁殖ができていると思う」と感謝し、「多くの皆さんにむかわにタンチョウが10年もいることを知ってもらいたい。みんなで見守ってほしい」と呼び掛けている。
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