地方創生ベンチャー・そら(帯広市、米田健史社長)グループは、運営する村内グランピングリゾート・フェーリエンドルフに整備した冷燻(れいくん)工房での商品化第1弾として、「十勝魔法のマヨネーゼ」を開発し、今月から本格販売を始めた。
冷燻は長時間低温で燻煙(くんえん)をかけ、食材のうま味を引き出す製法。そらはフェーリエンドルフを運営するキャピタル・ゼンリンを昨年子会社化し、事業活性化などを目的に、その第一人者で特許を持つ東京赤坂の飲食店「燻」のオーナーシェフ、輿水治比古氏監修の下、敷地内に冷燻工房を今夏新設した。
マヨネーゼは中札内産の卵を使用。林佑太副社長は「薫液や香料など一切使わず、マヨネーズを直接薫製。冷燻だから実現した奇跡の逸品」とPRする。ラベルは同社の西麻衣子取締役の長女菜花さん(17)がデザイン。プレーンとカレー、ゆずがあり、各200グラム入り1瓶1500円。
フェーリエンドルフ内や、専用EC(通販)サイトなどを通じて購入できる。7月から工房建設のためふるさと納税型クラウドファンディング(CF)を実施し、現時点で4222万円(12月末まで、目標の8割)の寄付を受けた。林副社長は「希少性のある製法。そのほかの調味料、十勝の食材も商品化していきたい」としている。
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