カボチャランタン制作に取り組んだ生徒たち

　新型コロナウイルス禍でさまざまな教育活動が中止や縮小などの影響を受ける中、遺愛女子高校（福島基輝校長）では学校生活を自らの手で充実させようと、生徒が企画を立ち上げ取り組んでいる。英語科１年ではハロウィーンに合わせ、自分たちでカボチャを調達し、作ったカボチャランタンを学校に飾るなど、この時期ならではの雰囲気を楽しんでいる。

　コロナ禍でボランティア活動など英語科としての取り組みが満足にできない中で、同科１年の加藤英（はな）さん（１５）と深山由依さん（１６）が、ハロウィーンに合わせカボチャランタンを作って生徒に楽しんでもらおうと声を上げた。

　今回の取り組みに備え、深山さんが知人に協力を願い、大沼産のカボチャ１０個を用意。この声に賛同した同級生たちが、放課後の時間を使ってカボチャランタンづくりに挑戦した。

　２５日には、事前に顔を下書きしたカボチャ６個を使い、ナイフやキリを使って顔を造形。中に詰まっていた種などをお玉でくりぬてきれいにし、中にＬＥＤライトを入れて完成させた。「作ったカボチャランタンを見て少しでもハロウィーンの気分を味わって楽しんでもらえたらうれしい」と深山さん。加藤さんは「コロナだから楽しめないと諦めるのではなく。自分たちでできることを探しながら、今後もさまざまな取り組みを続けていきたい」と話していた。