他人の食事料金などを先払いする「ごちめし」の仕組みを取り入れてきた帯広市内の飲食店「結」(広小路、店主・本間辰郎さん)が8日、「ごちめしサービス・テイクアウト専門店yui」として、リニューアルオープンした。ウェブ上で注文と支払いを済ませ、予約した時間に店舗で商品を受け取る完全非接触型のサービスを導入。コロナ禍で注目される新しいスタイルで、ごちめしを広めていく。
本間さん(64)は、地元の食材を使った料理を若者に食べてもらいたいと8年前にごちめしを始めた。その仕組みを基にGigi(福岡県)が「ごちめし」アプリを開発し、現在は全国1万6000店、十勝管内では9店が導入している。
前身の結では店内で麺類を提供してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大により閉店。ごちめし発祥の店として、地元の人にアプリを利用してもらえるように、メニューとサービスの形態を変えて再開した。
メニューは、1日5食限定の「とかちオーガニックハンバーガー」(1200円)と中札内村産の「とかち地鶏唐揚げ」(6~7個900円など)の2種類。
購入方法は、ごちめしのアプリかウェブサイトから注文して支払いを済ませ、自分の分は受け取り日時を予約する。知り合いへ贈る場合は、支払い後に表示されるURLを伝える。
誰かが先払いした分を「ゴチになる」には、店舗にあるQRコードを読み取って注文する。
本間さんは「非接触型の店舗だが、ごちめしには気持ちが込められている。アンテナショップのような場所にしたい」と話している。
午前10時~午後8時。不定休。連絡先は070・5668・3389。
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