全国展開するビジネスホテル「ドーミーイン」の和風プレミアムブランド「御宿野乃」が、釧路市北大通６に建設される。同ホテルは全国に１３施設あり、道内では釧路が初となる。地上１３階建てで、５月９日に着工、竣（しゅん）工（こう）は２０２７年７月２８日を予定している。

ホテル「御宿　野乃」の建設地

　同ホテルは、ドーミーインなどを運営する共立メンテナンス（東京）が手掛ける。建築主（オーナー）はコンクリートや生コン製造を担う太平洋建設工業（田嶋宏社長）で、共立メンテナンスにリースして運営してもらう。北大通２の「天然温泉幣舞の湯ドーミーインＰＲＥＭＩＵＭ釧路」も同じ形体で運営されている。

　土地も太平洋建設工業所有で、同社が２２年５月に本社事務所を浦見６に移転してから空きビルとなり、昨年、同ビルを解体した。

　建設されるホテルの敷地面積は２２２４平方㍍で建築面積は８４３平方㍍。延べ面積は９１５８平方㍍。設計監理事務所は共立エステート（共立メンテナンス子会社）。工事施工者は大和ハウス工業北日本支社。

　「御宿　野乃」はビジネスホテルの機能性と和風旅館のくつろぎを融合させたホテルで、客室は約２４０部屋を予定。全館畳敷きの部屋で、最上階に大浴場を配置する計画だ。ビジネス客からインバウンド（訪日客）まで幅広い層の宿泊を視野に入れ、年間１０万人の宿泊客数を見込んでいる。同社では「釧路市中心街の活性化に寄与し、釧路を盛り上げていきたい」としている。