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十勝毎日新聞

立川談吉さん真打ち昇進へ 市出身の落語家「談志最後の弟子」【帯広】

 帯広市出身の落語家立川談吉(本名・後藤正寿)さん(43)=都内在住=は、落語立川流の最高位・真打ちへの昇進が内定した。談吉さんは「落語を楽しんでもらい、来てくれた人を満足させられる真打ちになりたい」と抱負を語る。

真打ち昇進に内定した立川談吉さん(撮影・森モーリー鷹博)

 帯広西小、帯広第二中、芽室高、札幌の専門学校卒。2008年立川談志さんに入門、「談志最後の弟子」に。11年に二ツ目昇進、12年に立川左談次さん門下、18年には立川談修さん門下となった。独演会などで古典落語や創作落語を披露し、芸を磨いてきた。

 談志さんの命日に当たる昨年11月21日、師匠の談修さんに真打ち昇進を打診し認められた。今年1月2日の立川流新年会で内定が発表された。立川流の真打ち昇進は古典落語百席を行い、歌や踊りが一定水準に達するなどの基準があり、最終的に師匠が判断する。

 正式に真打ちとなるにはさまざまな準備があり、内定から1年ほどかかる見込み。「実感はまだない」とする談吉さんは、昇進に合わせ改名を検討する。

 理想の落語像を、「夢でおならを踏みつぶしたようなものができれば」と表現する。その真意は「観客の疲れが取れるよう、笑い、不思議な気持ちになってもらいたい」。真打ちは弟子を取り、若手育成の立場も担う。帯広で開催しているふるさと落語会は昇進後も行い、「引き続き十勝の人に落語を楽しんでほしい」と話す。

 真打ち昇進を師匠に認めてもらうため、トライアルと呼ばれる落語会を開くことが慣例だった。談吉さんはトライアルに代わり、2月1日に都内で真打ち内定記念落語会を開く。談吉さんは「内定記念落語会をやった人はいない。後輩に、トライアル以外の方法があると伝えたい」と語る。

2月1日都内で内定記念落語会

真打ち内定記念落語会のチラシを手にする立川談吉さん

 内定記念落語会は、としま区民センターで午後2時半開演。談吉さんの他、師匠の談修さんや立川談幸さんらが出演する。木戸銭は予約3000円、当日3500円。予約は申し込みフォームから。問い合わせはメール(dankiti.live@gmail.com)へ。

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