好天に恵まれた三が日となった西胆振。観光地には、年始をふるさとで過ごす帰省客や訪日客らが訪れ、正月ならではのイベントなどを楽しんだ。

洞爺湖・昭和新山

訪日客らでにぎわう洞爺湖温泉

　【洞爺湖、壮瞥】洞爺湖周辺は正月休みを利用した観光客でにぎわっている。洞爺湖温泉では、観光客が湖畔沿いを散策したり、湖や真っ白な中島をバックに笑顔でポーズをとるなど記念撮影する姿があった。

　穏やかな一日となった２日。洞爺湖汽船のエスポアールの遊覧には多くの観光客が約４０分の乗船を楽しんだ。湖畔沿いでは、完全防備の訪日客らがモニュメントの前などで記念撮影や雄大な自然をカメラに収めていた。

　昭和新山熊牧場や有珠山ロープウェイなどがある壮瞥町の昭和新山には、大型バスなどが停車し多くの観光客が来場。大地の息吹を感じていた。お土産店もにぎわい、笑顔と歓声が響いていた。

登別マリンパーク

マリンパークでイルカに餌をあげる参加者

　登別マリンパークニクス（登別東町）は昨年１２月２８日から「ニクスヘビ神社」を、１日から５日までは「ハッピーニューイヤー　イルカにお魚をあげよう！」を実施している。

　同館インフォメーション前に設置された「ヘビ神社」には今年の干支になぞらえアオダイショウを展示。脱皮する姿から蛇は「復活と再生」の象徴といわれており、豊穣と金運の御利益がある縁起がいい動物とされる。

　「イルカにお魚をあげよう」では、参加者が餌のあげ方やハンドサインの出し方などを学び、イルカを近くで観察した。スタッフから「魚をあげるときは、ずっと手に持たず、口を開けたらポンと入れてください」などの説明を受けた。このほか「バイバイ」のハンドサインを出すなど、トレーナーの仕事に理解を深めた。

　ヘビ神社は１月末まで展示。イルカにお魚をあげようは千円で餌やり体験ができる。

登別伊達時代村

伊達時代の書き初めに挑戦する観光客

　江戸情緒を楽しめるテーマパーク・登別伊達時代村（中登別町）では元旦から営業を行い、３日まで恒例のお正月イベント「新春江戸まつり」を開催。現代ではなかなか見れなくなった日本伝統のお正月行事などで観光客らを楽しませた。

　村内では獅子舞や着物姿の役者たちが振る舞い酒で来場者を歓迎。台の上の的をめがけて扇子を投げる「投扇興（とうせんきょう）」をはじめ、たこ揚げや羽根突き、かるた、こま回しなど、子どもから大人まで楽しめる昔の正月遊びを用意した。

　書き初め体験コーナーでは、斜里町から訪れた佐々木心緒さん（１３）が、一年間元気に過ごせるよう「元」の文字を書いた。「書き初めは初めてだったけど上手にできました」と笑顔を見せていた。