ヘルニア手術 日帰りで 三慈会病院、最新機器道内初導入【釧路市】
釧路三慈会病院(釧路市幣舞町4、西池淳院長)は道内初となるヘルニア手術用の最新医療機器を導入し、報道関係者に公開した。同機器の導入に伴い、入院が必須だったヘルニア手術の日帰り治療を実現。西池聡副院長は「より迅速で正確性が高く、患者の身体への負担も少ない手術が実現できる」と最新治療の効果に期待を込めている。
同院が導入したのは、首や腰などに慢性的な痛みやしびれが続く「椎間板ヘルニア」の手術時に、レーザーファイバーを使用した「PLDD」(経皮的レーザー椎間板減圧術)で治療する医療機器。内圧の高い椎間板内にレーザーを照射し、椎間板内の髄核(ずいかく)を蒸散させ、神経の圧迫をなくす治療法が可能となった。
これまでの手術では全身麻酔が必要なことなどから、2~3泊の入院が必須で、電気メスなどを使用して約45~60分かけ、年間約120件執刀してきた。今回の機器導入により、メスを使わない局所麻酔での手術が可能となり、手術時間も10~15分まで短縮され、患者の体への負担や傷跡も少なくなった。
すでに運用を開始しており、16日までに6件の手術を実施。手術後の患者の状態も良好で、治療効果も高いという。同手術は健康保険が適用されない自由診療となっており、西池副院長らペインクリニック外科・麻酔科の3人の医師が担当する。
西池副院長は「ヘルニアで悩んでいるが、時間を取れない人も多いと思う。自由診療とはなるが、この機会に治療を考えてほしい」と話している。
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